針銀鉱(Acanthite)


静岡県田方郡天城湯ヶ島町長野鉱山
Ag2S
画像幅 6mm

写真中の黒い結晶が針銀鉱である。
針銀鉱は最も重要な銀鉱石のひとつで、銀鉱山で産出するいわゆる「銀黒」は針銀鉱を主成分としている。
この標本のような針銀鉱は、かつて輝銀鉱(Argentite)と呼ばれていたが、現在は野外名となっている。173℃以上の環境では等軸晶系に、それ以下では斜方晶系が安定な晶系であるため、常温では輝銀鉱は全て針銀鉱に変化している。しかし、その変化はゆっくりであるため、輝銀鉱として生成されたものは多くは仮晶となって針銀鉱となっている。そのため、等軸晶系の仮晶の針銀鉱を、現在でも慣例的に輝銀鉱と呼んでいるのである。
硬度が2と柔らかく、ナイフで切ることが出来る。加熱すると二酸化硫黄を発生させながら溶ける。

日本では立派な針銀鉱の結晶は入手困難となりつつある。

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