黒雲母片岩(Biotite Schist)


茨城県常陸太田市長谷町西堂平町西堂平層
標本幅 48mm

この標本は黒雲母片岩である。ただの岩石標本ならばこのWebページに取り上げるつもりはないが、この岩石は2つの意味で面白い性質を持っている。

まず、この産地は日本最古である5億1100万年前の地層がある西堂平層のすぐ近くにあるものである。同年代である保障はないが、かなり古い岩石である可能性は高い。

そしてもうひとつの面白い性質は、藍晶石(Kyanite)、紅柱石(Andalusite)、珪線石(Sillimanite)という同質異像の3者を全て含んでいるということである。この3種類の鉱物はAl2(SiO4)Oの組成を持ち、温度と圧力の条件でそれぞれの3種類に分かれている。生じる相が全く異なるこの3者が共存する岩石は、それぞれに分かれる温度圧力条件のちょうど三重点付近で形成されたことを示している。その三重点にいるのは偶然にしても、非常に変わった岩石に写るのはコレクターの印象であろう。

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