臭化銀鉱(Bromagyrite)
Broken Hill, Yancowinna Co., New South Wales, Australia
AgBr
袋の幅 31mm
写真中の黄緑色の粒が臭化銀鉱である。 銀のハロゲン化鉱物のひとつであり、「臭銀鉱」とも呼ばれている。 組成は臭化銀である。英名、和名共に由来は組成であり、臭化銀鉱自体は何か臭いがするわけではない。柔らかく、ナイフで切ることが可能である。 臭素を含む鉱物は案外少なく、15種類ほどしか発見されていない。臭化銀鉱は、このうち最も臭素の割合の高い鉱物である(42.55%)。 塩化銀鉱(Clorargylite)と固溶体を形成することもあり、中間体は「ハロゲン化銀鉱(Embolite)」とも呼ばれている。 本来の色は黄色や緑色だが、光に当たると銀を遊離して黒くなってしまう。この感光性を利用して、臭化銀は写真の感光剤に利用されている。アイドル等の写真を示す「ブロマイド」は、これが語源となっている。 |