カバンシ石(Cavansite)


Wagholi Quarry, Wagholi, Poonah District, Maharashtra, India
Ca(V4+O)Si4O10・4H2O
標本幅 11mm

カバンシ石は、バナジウムを含む珍しい珪酸塩鉱物である。

カバンシ石は、写真のようなインド産の球体の標本が有名であるが、発見されたのはアメリカであり、1967年の事である。カバンシ石には、同質異像であるペンタゴン石(Pentagonite)がある。インドではその両方が産出し、いずれも原産地のものよりクオリティも良く数も多い。カバンシ石とペンタゴン石は似ているが、カバンシ石はやや緑色を帯びた青色であるが、ペンタゴン石ははっきりとした青色をしている。また、カバンシ石は球体の集合が産出しやすいが、ペンタゴン石はどちらかといえば細長い集合として産出する。カバンシ石はしばしば束沸石(Stilbite-Ca)に伴う鉱物であるが、ペンタゴン石ではそのような例は知られておらず、モルデン沸石(Mordenite)か灰輝沸石(Heulandite-Ca)に伴う。

名前はカルシウム、バナジウム、珪素で構成される組成に由来する。カバンシ石の青色はバナジウムに由来する。

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