カルコメン石(Chalcomenite)


El Dragon Mine, Antonio Quijarro Province, Potosi Department, Bolivia
CuSeO3・2H2O
画像幅 6mm

黒いクルタ鉱(Krutaite)に生じている青緑のような色をした鉱物がカルコメン石である。一部緑色の部分はアールフェルト石(Ahlfeldite)である。
カルコメン石珍しいセレンの二次鉱物である。セレン鉱物が分解したときに生じやすい。
カルコメン石は手稲石(Teineite)のテルルをセレンで置き換えたものに相当する。カルコメン石の立派な結晶はややもすれば手稲石より見栄えがする。
カルコメン石は青色、アールフェルト石は緑色をしているが、この標本は中間の色をしているものが多く見分けがつきにくい。実際は青緑の殆どはカルコメン石だが、青色が綺麗な手稲石とは似ていない。おそらくニッケルを多く含むせいではないかと思われる。

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