チャオ石(Chaoite)


Ries Crater, Nordlingen, Swabia, Bavaria, Germany(原産地)
C
画像幅 5mm

写真中の黒い部分に含まれているのがチャオ石である。この産地で1969年に発見された、非常に珍しい鉱物である。

チャオ石は、隕石が衝突するような高圧下で、石墨が変質して生成する鉱物である。写真の岩石は、隕石が衝突することでできた隕石衝突岩(Suevite)で、チャオ石は、その岩石に含まれる石墨中に顕微鏡サイズで産出する。

Riesクレーターは、直径24kmで、1430万〜1450万年前に、直径1.5kmの隕石が衝突して出来たと考えられている。ここの石墨鉱脈に衝突した結果、0.2mmを超えない微小ダイヤモンドと共にチャオ石も生成されたと考えられている。

しかし現在では、チャオ石の測定結果は、泥の混入によるものという反論が有力で、チャオ石の存在が疑問視されている。高真空下でレーザーを照射するか、2400〜2700℃で石墨を昇華させると合成できると言われているが、未だに人工物が合成できていないのも、存在を疑問視する理由の1つになっている。電子回折パターンは、炭素の同素体の1つであるカルビン型を示しているらしいが、カルビンは不安定な物質である。

名前はこの産地の岩石を研究したエドワード・チャオ(Edward Chao)(1919〜2008)に因む。

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