単斜蒼鉛バナジン石(Clinobisvanite)


Linka Mine, Sprncer Hot Springs District, Lander Co., Nevada, U.S.A.
BiVO4
画像幅 5mm

画像中のオレンジ色の部分が単斜蒼鉛バナジン石(Clinobisvanite)である。写真右側の結晶はポッツ石(Pottsite)である。
単純なビスマスのバナジン酸塩鉱物で、同じ組成を持つ鉱物にプッチャー石(Pucherite)とドレイエル石(Dreyerite)がある。結晶構造によって色が微妙に違うので、組成が分かれば色で判別可能である。単斜蒼鉛バナジン石はオレンジ色から黄色、プッチャー石は赤みを帯びたこげ茶色から茶黄色、ドレイエル石は橙黄色から茶黄色である。
単斜蒼鉛バナジン石は、合成実験によってその存在が確認されていた鉱物でもある。鉱物の名前は、その合成物の名前である。およそ500℃でプッチャー石から単斜蒼鉛バナジン石へと変化する。

「斜蒼鉛バナジン鉱」、「斜ビスバン石」という和名もある。

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