輝コバルト鉱(Cobaltite)


Hakansboda Mine, Tunaberg, Sodermanland, Sweden
CoAsS
画像幅 7mm

画像中央の五角十二面体結晶が輝コバルト鉱である。
コバルトの重要な鉱石で、赤っぽい金属光沢を有するのが特徴である。コバルト自体、独立した鉱物は案外少ないのである。
輝コバルト鉱は普通塊状だが、この標本は珍しく結晶をしている。五角十二面体の結晶は黄鉄鉱にも見られるが、鉱物界で五角十二面体の結晶は珍しく、コバルトという特徴的な元素、結晶の珍しさもあいまって人気は高い。

コバルトの名の由来は、ドイツ語で「地の妖精」を意味する「Kobold」に由来する。これは、16世紀頃の技術ではコバルトの冶金が困難なため、坑夫を困らせるためKoboldが魔法をかけたといわれていたからである。
コバルトは青色の顔料(コバルトブルー)、合金の添加物としての用途が重要である。また、人体にも微量ながら必須元素で、ビタミンB12(シアノコバラミン)に含まれている。

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