キュプロスティバイト(Cuprostibite)
Nakalak Mt., Ilimaussaq, Greenland(原産地)
Cu2(Sb,Tl)
画像幅 6mm
写真中央を横切る紫っぽい色をした金属光沢の部分がキュプロスティバイトである。ここの産地で1969年に発見された。「安銅鉱」という和名もある。 希元素タリウムを含むこともさることながら、組成がかなり変わっている鉱物である。アンチモンとタリウムが同じ席に収まっている点も変わっている。硫化鉱物というよりは、銅とアンチモンとタリウムの合金と言った方が近い組成である。 名前は、組成のアンチモン化銅に由来する。 稀に四角い結晶のものが産する。この標本も一部分だが、結晶面が見えている。 キュプロスティバイトは、方ソーダ石閃長岩のウシン石(Ussingite)の脈中に産出する。銀や亜鉛、砒素などを微量に含む。 |