含ダイヤモンド玄武岩(Diamond Inclusion Basalt)


愛媛県四国中央市新宮総野
標本幅 32mm

2008年、日本が鉱物の話題にちょっと湧いた。日本で初めてダイヤモンドが発見されたというのだ。
ダイヤモンドは日本のような地質構造の新しい場所では産出しないと長い間言われてきたので、定説を覆す大発見である。といっても、大きさは1μm。肉眼では間違えなく見えない大きさである。

この日本初のダイヤモンドは、愛媛県総野の玄武岩にある苦土橄欖石中から発見された。橄欖石中に二酸化炭素を主成分とする流動体があり、この中に超微細なダイヤモンドの結晶が含まれている。
こういった部類の発見には偶然がつき物だが、この発見も偶然によるものである。岩石の種類を特定するためにレーザーを当てて成分を分析中に、たまたまダイヤモンドのピークを発見したのである。普通このような「ありえない」ピークは、計測機器の故障などで片付けられ普通見逃されるもので、見逃さず追試をしたことが大きな発見につながったのである。

この標本は分析されていないので、厳密にはダイヤモンドを含んでいるのかは分からない。ただ、この標本は分析されたものと同じ時期に同じ露頭で採集されたものなので、含まれている可能性が極めて高い。

余談だが、このニュースが流れたとき、愛媛県庁にダイヤモンドについての問い合わせがいくつもあったという。「ダイヤモンド」という単語に踊らされて、きちんと大きさを確認していないのが原因なのだろうが…。
ちなみに、荒らされないように詳しい産地は非公開であり、保護されているので、採集は不可能である。

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