ストロンチウム緑簾石(Epidote-(Sr))


高知県香美市土佐山田町上穴内穴内鉱山鳳ノ森坑(原産地)
CaSrAl2Fe3+(Si2O7)(SiO4)O(OH)
画像幅 8mm

脈状鉱物の濃赤色の脈がストロンチウム緑簾石である。ピンク色の部分はストロンチウム紅簾石(Piemontite-(Sr))、黒い部分はオホーツク石(Okhotskite)とマンガンパンペリー石(Pumpellyite-(Mn2+))である。
分析技術の向上からか、最近は日本でも毎年新鉱物が発見されている。しかし、それはほとんどが目に見れる大きさではなく、標本として持てるようなものではない。
その中でストロンチウム緑簾石は、久々の「目に見える」新鉱物である。ここの産地で2006年に発見された。今までストロンチウムを含む緑簾石はここを含めていくつもの産地で発見されていたが、新種となったのはこれがはじめてである。

ストロンチウム紅簾石と供出し、さらに黒い部分にオホーツク石とマンガンパンペリー石という2つの日本産新鉱物を含む豪華な顔ぶれとなっている。
穴内鉱山はチンゼン斧石の結晶や、ストロンチウムを含む紅簾石や赤い緑簾石が産出することで有名。最近ダムが出来ていくつかの坑道は水没したとのことである。

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