逸見石(Henmilite)


岡山県高梁市備中町布賀(原産地)
Ca2Cu[B(OH)4]2(OH)4
画像幅 9mm

日本産新鉱物ではかなりの知名度を誇る鉱物。ここの産地で1968年に産出が報告された。他の地域での産出は聞いたことがない。
菱形結晶が美しいことで有名である。写真は一番はっきり菱形に見える結晶を中心に撮影した。
しかし、最初に報告された逸見石は、自形結晶自体が稀で、あっても0.2mm程度であったという。そのため、後で最大3mm程度の結晶が見つかるまでは比重や硬度など、詳しい測定ができなかったという。
逸見石は青色に見えるが、本来の色は赤みの強い紫色に近い。青っぽく見えるものは黒銅鉱が入っているからという。
一時期大ガマが見つかり(それまでが希少すぎて恐ろしく高いこともあったが)逸見石の値段が暴落したことがある。現在では掘り尽くされほぼ絶産状態らしい。

名前は鉱物学者の逸見吉之助(1919〜1997)とその次女である逸見千代子(1949〜)に因む。

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