マンガン重石(Hubnerite)
Mundo Nuevo Mine, Huamachuco, Sanchez Carrion Province, La Libertad Department, Peru
MnWO4
標本幅 23mm
マンガン重石は、マンガンとタングステンの酸化鉱物である。あるいは、マンガンのタングステン酸塩鉱物である。 マンガン重石は鉄重石(Ferberite)と組成が連続している。マンガン重石の方が珍しいが、これは鉄がマンガンの方が元素としての絶対量が少ないためである。 マンガン重石の標本は特にやや透明感のある深い赤色の結晶が有名であるが、これは鉄をあまり含まないマンガン重石である。この標本のように真っ黒なマンガン重石は鉄の含有量が多く、いわゆる鉄マンガン重石(Wolfmanite)に近い組成を持つ。今は50%ルールがあるため、たとえ半々でもマンガンが多ければマンガン重石と呼ばれる。 マンガン重石は名の通り重い鉱物であり、比重は7.2に達する。比重が7.6である鉄重石との差はほとんどない。 |