自然鉄(Iron)


群馬県甘楽郡下仁田町上蒔田
Fe
画像幅 4mm

写真中の光っている点が自然鉄とアワルワ鉱(Awaruite)である。どちらがどちらかは肉眼的には判別不能である。
鉄は地殻中で金属元素中2番目、全元素中でも4番目に多い元素であり、特に珍しくはない。実際、全世界の金属生産量の95%は鉄で占められていると言われている。

しかし、これほど多い元素の割に、単体の鉄は自然界ではあまり存在しない。自然界では多くが酸化物や硫化物として産出するからである。
一番多い自然鉄の産出は隕鉄によるものだが、これは地球外からの物質なので地球上とは状況が異なる。
地球由来の自然鉄は多くは特殊な玄武岩や超塩基性岩に産出するもので、たとえばグリーンランドでは玄武岩を切断した面に微粒で産出する。

日本は高温多湿なため、長年条件的に産出は厳しいとされてきた。しかし近年になって、2通りの産出方法があることが分かった。
ひとつは、マグマ中に含まれる酸化鉄が、マグマが取り込んだ樹木などの有機物に含まれる炭素で還元されて生成されるもので、これは富士山の溶岩中などに見られる。
そしてもうひとつは、このような橄欖岩中の蛇紋石の脈の中に産出するものである。橄欖石の鉄が、高温の熱水と反応し磁鉄鉱と水素に還元され、その水素によって磁鉄鉱が還元されて生成したと言われている。

鉱物一覧へ戻る

英名順一覧へ戻る

TOPへ戻る

inserted by FC2 system