イクシオ石(Ixiolite)


Nanro Mine, Alto Ligonha District, Mozambique
(Ta,Nb,Sc,Sn,Fe2+,Mn2+)4O8
標本幅 19mm

写真の球体の鉱物がイクシオ石である。「イクシオライト」、「イキシオル石」とも呼ばれる。
コルンブ石グループに属し、組成自体は金属イオンと酸素が1:2で結合しただけの簡単なものであるが、実際にはタンタル、ニオブのほかに錫、鉄、マンガン、タングステン、チタン、ウランなどを少量に含む非常に複雑な成分を持つ。また、この産地のイクシオ石は、他の産地と違って、多量のスカンジウムを含んでいることも特徴として挙げられる。

球形になる特徴的な形は、微結晶の集合である。花崗岩ペグマタイトの長石が結晶化している間に、この鉱物の成分を含む流体が泡となって濃集し、徐々に結晶化したものと考えられている。そのため、この標本のように半球のものから、ほぼ球形のものまで様々である。

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