ジョアキン石(Joaquinite-(Ce))


Dallas Gem Mine, Dallas Gem Mine area, San Benito River headwaters area, New Idria District, Diablo Range, San Benito Co., California, U.S.A.(原産地)
NaBa2Ce2FeTi2(Si4O22)2O2(OH,F)・H2O
画像幅 14mm

写真中の茶色い石がジョアキン石である。

ジョアキン石はサンベニトで有名なベニト石の発見から2年後の1909年にこの産地で発見された鉱物である。サンベニトではベニト石に伴って産出するが、ベニト石と比べれば地味な鉱物である。またソーダ沸石(Natrolite)に埋もれている点はベニト石と共通しているが、どちらかといえばベニト石よりも深い場所に埋もれているために、そこまで塩酸に溶かされず、見えない位置にある場合にあることが多いため、標本も少ない。

ジョアキン石の和名は定まっているとは言いがたい。「ジョアキン石」と書かれている場合もあるが、「ホアキン石」と書かれている事も多い。発音からするとホアキン石が正しいが、アルファベットにしたがってジョアキン石と書かれている場合も多い。論文は英名で書かれるので問題であるが、一般向けには問題である。

ジョアキン石に似た鉱物には同質異像の斜方ジョアキン石(Orthojoaquinite-(Ce))、ランタン置換体のランタンジョアキン石(Joaquinite-(La))、バリウム置換体のバリウム斜方ジョアキン石(Bario-orthojoaquinite)、ストロンチウム置換体のストロンチウムジョアキン石(Strontio-joaquinite)とストロンチウム斜方ジョアキン石(Strontio-orthijoaquinite)が発見されている。このうち斜方ジョアキン石とバリウム斜方ジョアキン石はジョアキン石と同じくサンベニトで発見されている。

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