カルパチア石(Karpatite)


New Idria Distrivt, San Benito Co., California, U.S.A.
C24H12
結晶長さ 12mm

ウクライナで1955年に発見された、炭素と水素のみで構成される珍しい有機鉱物。
鉱物は定義の中に「無機物」というものがあるが、例外的に有機物の鉱物も40種類ほどある。カルパチア石はその中の1つであり、有機鉱物の中では最も多く産出する。

カルパチア石は、石英(一部はこの標本のように水晶になっている)の表面に針状結晶や、その放射状集合として産する。
有機物を含む堆積物から生成されるとされる。時に辰砂の微粒を伴う。
見かけは珪酸塩鉱物のようにしっかりとして見えるが、かなり柔らかく(硬度1.5)、また有機物だけに炎で燃えてしまう。紫外線により青白く強い蛍光を発する。最近、ベニト石の産地で有名なSan Benitoで立派な結晶が産出し話題になった。

成分はコロネン(Coronen)という有機物で、ベンゼン環が6個つながって円形を描いている分子である(下図)。水には溶けないが、無極性溶媒には溶ける。水溶液も蛍光を示す。

土星の衛星、タイタンでもカルパチア石の存在が確認されている。

コロネン分子

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