自然鉛(Lead)


Langban, Varmland Co., Sweden(原産地)
Pb
画像幅 7mm

写真中央の銀白色部分が自然鉛である。

鉛は天然では硫化物やそれらから生じた二次鉱物を形成していることが多く、単体の鉛は自然界ではほとんど存在しない。そのため、天然での単体の鉛は非常に珍しい。
自然鉛は非常にやわらかく、先の尖ったもので押すと凹むぐらいである。
いわゆる鉛色をしていたり、微粒だと黒色に見えることがある。特徴的な光沢をすることで区別できる。

標本は原産地のものだが、現在ではこのようなマイクロサイズの標本しか産出しないという。よく見かける自然鉛の標本は数ミリ〜1cmくらいの薄板状ものがついているものだが、大体数万円が相場という感じである。

かつて水道管やはんだ、クレー射撃の散弾などに使われていた鉛は、その毒性から近年では無鉛化の傾向がある。それでも鉛蓄電池の電極、鉛ガラス、放射線遮蔽材などには今でも鉛は欠かせない存在となっている。

ちなみに、鉛と同属の元素で元素鉱物として産出が報告が無いのはゲルマニウムだけだが、自然珪素(Silicon)や自然錫(Tin)はひどく存在が少なく、鉛以外で実質存在するのは石墨やダイヤモンドである炭素のみである。

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