益富雲母(Masutomilite)


岐阜県中津川市蛭川村田原
(K,Rb)(Li,Mn3+,Al)3(AlSi3O10)(F,OH)2
標本幅 17mm

益富雲母は、雲母グループの鉱物である。

益富雲母は、チンワルド雲母の産出で有名な滋賀県の田ノ上山で1974年に発見された新鉱物である。名称は京都大学の薬学者である益富壽之助(1901〜1991)に因む。大抵の場合、色はピンクから紫色をしており、これはマンガンに因む色である。なお、カリウムの席には不純物としてルビジウムを多く含む。

益富雲母はチンワルド雲母のマンガン置換体として登録された。チンワルド雲母はその後の鉱物種の改定で野外名扱いとなり、シデロフィル雲母(Siderophyllite)とポリリチオ雲母(Polylithionite)に分けられたが、益富雲母は独立種の地位を保っている。

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