自然水銀(Mercury)


Sonom Co., Calforni, U.S.A.
Hg
画像幅 7mm

画像に点在する銀白色の球体が自然水銀で、常温で液体という珍しい形態の鉱物である。
常温付近で液体になる鉱物は、氷と南極石(Antarcticite)のみである。水銀が固体となるのは-38.8℃以下の環境下のみである。
液体である自然水銀の標本は、どのように保存しているのか疑問だったが、この標本は表面を樹脂で覆っているので、自然水銀が流れ出す心配がない(それでも、落とすなど強い衝撃を与えると樹脂ごと剥がれてしまうが)。ついでに、液体ゆえ揮発するという大問題も解決していることを祈る。
水銀は意外と重く、比重が13.6もある。科学の実験でフラスコに水銀を入れすぎ底が抜ける事故が意外と多いという。

最近は水銀を使用した電池や体温計は見かけなくなったが、水銀は今でも身近である。蛍光灯には低圧の水銀蒸気が用いられ、また血圧計は今でも医療現場では水銀を圧力計として使用している場合が多い。
水銀は水俣病などでその毒性ばかり先行しがちだが、水銀が超伝導が最初に発見された物質であるなど、人類の科学への貢献は決して無視できない。

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