西堂平層(Nishidohira layer)


茨城県常陸太田市長谷町西堂平町西堂平層
標本幅 53mm

日本の始まりは茨城県であると言える。それは、この標本のような時代の地層が30km2という広い地域にわたって分布しているからである。

この地層は、西堂平層と呼ばれる地層で、含まれているジルコンをウラン・鉛年代測定法による放射年代測定によって、5億1100年前のものである事が判明した。この時代はカンブリア紀、厳密にはカンブリア紀の第二世第3期である。カンブリア紀と言えば、目に見える大きさの多細胞生物の種類が爆発的に増えた時代で有名であるが、これはほぼカンブリア紀の中期に相当する地層である。西堂平町では、このほかにも5億700万年前と5億600万年前の地層が発見されており、広い地域が古生代に分布している事がわかる。これほどまでに広いと、例えば日本列島が現在の中国からいつ頃分裂したのかなど、日本列島形成史に重大な影響を与える発見である。

なお日本最古の岩石はこれであるが、日本最古の鉱物は富山県黒部市宇奈月で見つかった37億5000万年前のジルコンである。

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