オホーツク石(Okhotskite)


高知県香美市土佐山田町上穴内穴内鉱山鳳ノ森坑
Ca8(Mn2+,Mg)4(Mn3+,Al)8Si12O44-x(OH)12+x (x=0-4)
画像幅 8mm

写真中の黒い部分がオホーツク石である。マンガノパンペリー石(Pumpellyite-(Mn2+))と混ざり合っている。
オホーツク石は、北海道国力鉱山で1985年に発見された、日本産新鉱物である。産地は2ヶ所しかなく、原産地とこの産地以外での産出報告は無い。名前の由来は国力鉱山の近くにオホーツク海があることから名づけられた。ただし、オホーツク海までは15kmも離れており、本当に「近い」と言えるかは疑問が残る。名前としては「国力石」の方が良かったのではないかと思う。

オホーツク石はパンペリー石グループに属する。 パンペリー石グループは10種類の鉱物を含み、化学組成は一般式「Ca8X4Y8Si12O44-x(OH)12+x (x=0-4)」で表される。ここでXサイトにはFe2+、Fe3+、Mn2+、Al、Mg、V3+が、YサイトにはFe3+、Mn3+、Al、Mn2+、V3+、Crが入る。Yサイトの元素で鉱物名を決定し、Xサイトの元素名を頭につけるのが慣わしとなっている。下にパンペリー石グループの鉱物を示す。
オホーツク石は今のところマンガンが卓越する種しか見つかっていないため、名前に元素名は付いていない。オホーツク石と同時に、マグネシウムの卓越した「マグネシオオホーツク石(Okhotskite-(Mg))」も報告されたが、これは後に独立種としては否定された。
Xサイト Yサイト 英名 和名
Fe2+ Fe3+ Julgoldite-(Fe2+) 第二鉄ジュルゴルド石
Fe3+ Fe3+ Julgoldite-(Fe3+) 第三鉄ジュルゴルド石
Mn2+ Mn3+ Okhotskite オホーツク石
V3+ V3+ Poppiite
Al Al Pumpellyite-(Al) アルミノパンペリー石
Fe2+ Al Pumpellyite-(Fe2+) 第二鉄パンペリー石
Fe3+ Al Pumpellyite-(Fe3+) 第三鉄パンペリー石
Mg Al Pumpellyite-(Mg) マグネシオパンペリー石
Mn2+ Al Pumpellyite-(Mn2+) マンガノパンペリー石
Mg Cr Shuiskite シュイスク石

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