大阪石(Osakaite)


大阪府箕面市温泉町平尾鉱山平尾旧坑(原産地)
Zn4(SO4)(OH)6・5H2O
画像幅 6mm

写真中の淡い青緑色が大阪石である。この産地で2006年に発見された日本新産鉱物である。

亜鉛の硫酸塩鉱物で、結晶は薄い六角板状である。亜鉛を含む地下水が沈殿して生成されると考えられている。人間が坑道を掘ったからこそ偶然生まれた鉱物である。現在この「半人工鉱物」とでも言うべき鉱物は、鉱物種として認定するようになっている。

水分が多く非常にやわらかい。35℃以上の環境、もしくは乾燥した大気中で脱水し、ナニュー石(Namuwite)に変化する。この変化は可逆的で、水を加えるとまた大阪石に戻る。肉眼的に区別はつかない。大阪石は五水和物であるのに対し、ナニュー石は四水和物である。湿気がある程度ないと変質するとは、高温多湿の日本らしい鉱物である。

本来無色の鉱物で、淡い青色はわずかに含まれる銅が由来である。

日本で発見された鉱物の中ではちょうど100種類目の鉱物でもある。都道府県名のついた鉱物は他に東京石(Tokyoite)、千葉石(Chibaite)、滋賀石(Shigaite)、岡山石(Okayamalite)、新潟石(Clinozoisite-(Sr))がある。

発見が新しいこともあるが、しばらく平尾鉱山が世界唯一の産地だった。ようやく最近になって、ギリシャのLavrion Districtでも大阪石が見つかった。勿論珍しいことに変わりはない。

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