パラテルル石(Paratellurite)


Moctezuma Mine, Moctezuma, Mun. de Moctezuma, Sonora, Mexico(原産地)
TeO2
画像幅 6mm

白い石英の中にある淡い黄色がパラテルル石である。銀色の部分は自然テルル(Tellurium)、茶色の部分はモクテツマ石(Moctezumite)である。

産地のMoctezuma鉱山はテルル鉱物の宝庫で、ここを原産地とする鉱物も多い。パラテルル石1960年にここの産地で発見された。

パラテルル石は単純なテルルの酸化物で、テルル石(Tellurite)と同質異像の関係にある鉱物である。テルル石が時に柱状や板状結晶をするのに対し、パラテルル石は粉末状や薄膜状である場合が多い。静岡県河津鉱山では、薄膜状のパラテルル石を俗に「ナメクジが這った後」と表現し、自然テルルを含む石英の目安とした。結晶度がよくなると真珠光沢をするようになる。この標本は、珍しく結晶度が良い部分がある。

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