ポートランダイト(Portlandite)


Wessels Mine, Hotazel, Kalahari, Northern Cape Province, South Africa
Ca(OH)2
標本高さ 11mm

化学組成が単純で広く存在しそうなものなのに、その組成の鉱物が希産種であることがある。
ポートランダイトもその1つで、水酸化カルシウムの鉱物である。ブルース石(Brucite)と構造は同じである。カルシウムの割合が二番目に高い鉱物でもある(54.09%)。
「ポートランド石」、「ポルトランド石」という和名もあるが、私は「自然消石灰」という和名も推薦したい。関連性のある自然生石灰(Lime)にあやかったものである。
この標本は、薄い板状結晶の集合体である。

水には少量溶けて塩基性を示す。潮解性(空気中の水分を吸って溶ける性質)は殆ど示さないが、湿気があると空気中の二酸化炭素と反応して石灰化してしまう。この反応を応用したものが石灰水で、水酸化カルシウムの溶液に二酸化炭素を吹き込むと、炭酸カルシウムの沈殿が生じて溶液が白く濁る。

水酸化カルシウムは「消石灰」と呼ばれ、人工的には炭酸カルシウムを加熱して作る。漆喰の原料や河川や土壌の中和剤、コンニャクの凝固剤、グラウンドに引く白線の粉などに用いられている。

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