スピロフ石(Spiroffite)


Moctezuma Mine, Moctezuma, Mun. de Moctezuma, Sonora, Mexico(原産地)
(Mn,Zn)2Te3O8
標本高さ 6mm

スピロフ石はマンガンの亜テルル酸塩鉱物で、ここの産地で1962年に発見された鉱物である。
珍しい鉱物で、ここを含めて3箇所の産地でしか発見されていない。そのうちの1つが静岡県の河津鉱山である。

さて、この標本は最初スピロフ石とは分からなかった。というのは、スピロフ石は普通ピンク色をしているので、この緑色の鉱物の正体が何かわからなかった。この標本自体ではないが、別の標本に分析をかけてみたところ、スピロフ石と判明した次第である。なぜこのような緑色をしているのかは分からない。特に微量成分は検出されておらず、またピンク色のスピロフ石とのマンガン:亜鉛の比率もほぼ変わらない。謎多き標本である。

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