硫バナジン銅鉱(Sulvanite)


Edelweiss Mine, Burra, North Mt Lofty Ranges, Mt Lofty Ranges, South Australia, Australia(原産地)
Cu3VS4
画像幅 6mm

写真中の黒い部分と中央で光るものが硫バナジン銅鉱である。「サルバン鉱」とも呼ばれる。硫バナジン銅鉱上の緑色はバナジン銅鉱(Volborthite)もしくはベニシエ石(Vesignieite)であると思われる。
この産地で1900年に発見された、比較的珍しい鉱物である。英名、和名共に組成から名づけられている。
一見すると気づきにくいが、金属イオンと硫黄の数は1:1であり、等比硫化鉱物である。
立方体に似た綺麗な結晶をする鉱物として有名であるが、この標本の結晶は、残念ながら酸化により表面が侵食してなくなっている。しかし、原産地の硫バナジン銅鉱で結晶しているものは珍しく、この程度のものでも手に入れがたい。
なお、日本ではどちらかというとバナジウムを砒素で置換した「砒バナジン銅鉱(Arsenosulvanite)」の方が有名である。しかし、砒バナジン銅鉱は、2006年にコルーサ鉱(Colusite)の変種として扱われ、独立種から降格してしまった。

鉱物一覧へ戻る

英名順一覧へ戻る

TOPへ戻る

inserted by FC2 system