鈴木石(Suzukiite)


群馬県桐生市茂倉沢鉱山(原産地)
BaV4+(SiO3)2O
画像幅 10mm

写真中の緑色の点が鈴木石である。この産地で1978年に発見された珍しい鉱物である。

鈴木石はバリウムとバナジウムというどちらも珍しい元素を含む珪酸塩鉱物である。バリウムをストロンチウムに置き換えれば原田石(Haradaite)となり、どちらも日本産新鉱物である。しかし原田石はイタリアでも発見されているが、鈴木石はまだ外国での発見例はない。

茂倉沢鉱山では鈴木石と長島石(Nagashimalite)、ロスコー雲母(Roscoelite)という3種類のバナジウム鉱物が有名であるが、鈴木石はサイズが一番小さく、見逃されているのか数が少ないのか、いずれにしても珍しい。

鈴木石の名称は北海道大学の鈴木醇(1896-1970)にちなむ。

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