テーナイト(Taenite)


Muonionalusta meteorite, Kitkiojarvi, Pajala, Norrbotten, Sweden
(Fe,Ni)
画像幅 7mm

写真中の金属部分がテーナイトと自然鉄(Iron)である。

テーナイトは、隕鉄の主成分をなす鉱物で、鉄とニッケルの合金鉱物だが、独立種の指定を受けている。一方で、ニッケルの量がより少ない部分は、かつてカマサイト(Kamacite)と呼ばれていたが、2006年に独立種としては否定され、自然鉄の変種扱いとなっている。テーナイトは、殆ど自然鉄と同構造だが、わずかに異なるため、独立種としての立場を保った。

隕鉄は、切断面を酸に溶かすと、ニッケルが少ないカマサイトが溶け、独特の模様が見える。これを「ウィドマンシュテッテン構造」と呼ぶ。ウィドマンシュテッテン構造は、隕鉄のニッケル分が6〜14%含まれていると見られる。
独特の模様は、テーナイトの結晶である。この数センチに及ぶ結晶は、100万年単位で1℃程度という極めて緩慢な温度変化によってのみ生じるもので、今のところ人工では実現できていない。そのため、この構造が天然物と人工物とを見分ける指標となる。

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