自然尿素(Urea)


Wilgie Mia Cave, Weld Range, Car Shire, Western Australia, Australia
CO(NH2)2
画像幅 9mm

写真の褐色の針状結晶が自然尿素である。
1972年に発見された、非常に珍しい有機鉱物である。窒素を最も多く含む鉱物でもある(46.65%)。
水に非常に溶けやすく、132℃でアンモニアなどに分解してしまう。そのため、尿素は天然に存在することはほとんどない。尿素は哺乳類や両生類の尿に含まれ、たんぱく質に含まれる窒素の過剰分を、尿素として排出している。

尿素は保湿クリーム、肥料などに広く使われており、ホルムアルデヒドと反応させれば「尿素樹脂(ユリア樹脂)」が得られる。

尿素は、フリードリヒ・ヴェーラー(Friedrich Wohler)(1800〜1882)の話が有名である。ヴェーラーは無機物であるシアン酸アンモニウムから有機物である尿素を合成することに1828年に成功している。当時、有機物は人工的に合成できず、生物によってのみ合成可能であるという説が信じられていて、科学界に衝撃を与えた。この反応は現在は「ヴェーラー反応」と呼ばれている。ヴェーラーはこのほかにも珪素、ベリリウムの発見、アルミニウムの単離など、さまざまな業績がある。

尿素分子

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