ゼーマン石(Zemannite)
Moctezuma Mine, Moctezuma, Mun. de Moctezuma, Sonora, Mexico(原産地)
Mg[(Zn,Fe3+)2(TeO3)6]・9H2O
画像幅 4mm
写真中の輝いている結晶がゼーマン石である。この産地で1968年に発見された珍しい鉱物である。 マグネシウム、亜鉛、鉄を含む茶色い亜テルル酸塩鉱物である。この産地を含め3ヶ所しか産地がなく、1ヶ所は河津鉱山である。日本産新鉱物の欽一石(Kinichilite)と組成、結晶構造は似ている。 この標本は、同じく亜テルル酸塩鉱物のクスティク石(Cuzticite)を伴っている。クスティク石は緑がかった濃い黄色の鉱物で、母岩の薄い黄色の部分は恐らくテルル石(Tellurite)かパラテルル石(Paratellurite)であると思われる。 |