1.「希元素」とは
管理人は「希元素」という言葉にとても弱い。希元素を含む鉱物は、その鉱物自体も珍しいからである。 しかし、そもそも希元素とは何だろうか。 希元素というと、「希土類元素」と考える人も多いが、それは『2.「希元素」と「希土類元素」』で解説する。 希元素というのは、人によってだいぶ定義が違うが、管理人は次のように考えている。 〜 地殻に含まれる量が少ない元素 〜 地殻に含まれる量が少ない元素は、当然ながらそれをメインに含む鉱物が少なく、希産性がある。 ガリウム、インジウム、イリジウムなどはこれに該当する。 〜 独立した鉱物を作るほど、一箇所に濃集しにくい元素 〜 元素は、その化学的性質から、一箇所に濃集しにくい元素がある。 その元素の量は、決して少ない量とは言えない場合も多い。 たとえばルビジウムは、銅よりも3倍も多く含まれているが、独立した鉱物は3種類しかない。また、多量のルビジウムを含む鉱物も2種類ほどしかない。 〜 性質が似通っている元素があるため、独立した鉱物を作りにくい元素 〜 これはたとえば希土類元素で顕著である。希土類元素は互いに性質が似ているため、厳密に計算すれば、希土類元素が入る席に全ての希土類元素が含まれている場合が多い。 そのため、希土類元素の中でも多いランタンやセリウムが主成分となり、それ以外の希土類元素が卓越する鉱物は少なくなる。 |